静脈内鎮静法とは、簡単に言えば、少しボーっとした状態で治療する方法です。
点滴で鎮静剤を投与し、手術・治療中の不安、緊張、ストレスを軽減させる麻酔法で、下記のような方に大変有効です。
手術中は、半分眠ったような状態になります。全身麻酔とは違い、意識が完全に無くなる事はありません。
当院では執刀医の他に全身管理担当医の監視の下で静脈内鎮静法を行っております。
前日 | 安全に治療が行われるために大切なことは、ご自身による体調管理です。 手術日に向けて睡眠を十分にとり暴飲暴食を避け、アルコール類も控えめにして、ご自身の体調を万全に整えるようにしましょう。 |
術前 | 処置に先立って、手術を受ける方の出来るだけ詳しい健康状態を確認させていただくために問診を行います。 静脈内鎮静法専用の問診表に健康状態を記入して頂き、必要があれば、問診表を基に麻酔担当医が問診します。高血圧症や糖尿病などの全身的な 疾患をお持ちの方は、状況によって使用する薬が変わることもあります。 静脈内鎮静法を受ける方は、気になる事柄は、事前に知らせてください。 |
手術当日 | 当日、おトイレを済ませた後で治療室に移動していただきます。 麻酔担当医が、体の状態、鎮静法について改めてお話を伺います。心配なことがあれば、遠慮せずに仰ってください。 説明の後、血圧や呼吸を監視する生体モニター(必要に応じて心電図)を装着します。 次に、腕の静脈路を確保し、点滴から 少しずつ鎮静薬を入れます。 麻酔担当医が薬の効果を確認して、薬の量を調節します。 患者さんは点滴が始まると気持ちが楽になり、中には眠ってしまう方もいます。ここから局所麻酔を行ない、手術を開始します。 手術中は意識があるので、痛みなど不快なことが有れば、会話することも可能です。 手術中も適宜、麻酔担当医がお声かけして、ご気分、痛みなどを確認させて頂きます。 手術終了に合わせて、鎮静薬の量を調節して鎮静を覚まします。 |
術後の注意 | ある程度、眠気やふらつきがなくなるまで、そのまま治療台でお休みいただきます。 しばらくしたら、術後の注意を説明し、注意事項を記載した紙をお渡します。 十分に意識の回復を確認した後、お帰りいただきます。 |
前日、当日に風邪を引いてしまうなど、体調が悪いときは、安全をとって延期することが有ります。
術後は、眠く、ふらつくことがありますので、車や自転車の運転はご遠慮ください。
手術前、約3時間は絶食していただく必要が有ります。
治療が午前中からの場合には、朝食は満腹にならないように軽めに済ませます。以後は指示がない限りは、口にしないようにしましょう。
(※ 万が一ですが、治療中に嘔吐して喉を詰まらせないようにするためです。)
お水とお茶のみ手術開始の1時間前までなら飲んでもかまいません。
術後は食事できます。
術直前は、口紅を取っていただきます。
指にモニターを付けるためマニキュアはしないでください。
服装は血圧計を巻きますので二の腕が出せる袖の捲くりやすい服が望ましいです。
基本的にはいつも通り服用してください。
場合により内服いただけないこともありますので相談してください。
薬の影響で、眠くなったりフラついたりすることがあります。
帰宅時には付き添いの方が居られたほうが望ましいですが、無理な場合には、十分な回復を待ってお帰りいただきます。
当日は激しい運動は避け、飲酒も控えてください。
ゆっくり体を休めることを心がけてください。
JR・京王井の頭線「吉祥寺」駅徒歩5分。武蔵野市。
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